借金完済までの数年間。退職金も失った僕が、奨学金とカードローンをゼロにするまで
前回の「退職金を全額FXで吹き飛ばした話」の続きです。
パチンコで作った300万の借金、救いの神による肩代わり、そして退職金の全損——。 ここまで散々なお金の失敗を重ねてきた僕が、ようやく 借金をゼロにするまで の話です。
シリーズでずっと暗い話が続いたので、今回はその ハッピーエンド にあたる回です。
二刀流生活の始まり
退職金を失った後、知り合いの自営業に救われ、再び会社員として働き始めました。 ただし給料は会社員時代より低い。 本業+アルバイトの二刀流が、再びデフォルトになりました。
数字で見る、当時の毎月
当時のざっくりした収支感です(数字はぼかしています)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 本業手取り | 月20万円台 |
| アルバイト | 月数万円〜10万円弱 |
| 家賃・光熱費 | 月7〜8万円 |
| 食費・通信費 | 月5万円程度 |
| 奨学金返済 | 月2万円弱 |
| カードローン返済 | 月数万円 |
| 残り(貯蓄・予備) | ほぼゼロ |
「ほぼゼロ」と書きましたが、実際は 月によってマイナス になる生活でした。
完済を早めた、効いた4つの習慣
工夫らしい工夫はあまりなく、ただひたすら 削る・働く・払う を繰り返したのが正直なところです。 ただ、その中でも「これは効いた」と思うものが4つあります。
| # | やったこと | 効果 |
|---|---|---|
| 1 | 給料を別口座に分け、返済用の固定額を給料日に自動振替 | 意志に頼らず確実に返せる |
| 2 | アルバイト代は全額「返済加速用」(生活は本業の手取りで) | 元本が目に見えて減る |
| 3 | コンビニATMの手数料を絶対に払わない | 月数百円でも、年なら数千円 |
| 4 | 見栄消費をゼロに(飲み会・新しい服・ガジェット) | 出ていくお金の蛇口を締める |
特に効いたのは ①の自動振替。 借金時代に学んだ「決意ではなく、仕組みで守る」を、ここでも徹底しました。
完済の瞬間は、意外とあっさり
何年か続けて、ある月の振込で 奨学金もカードローンも残高ゼロ になりました。
派手な感慨はありませんでした。
「あ、終わった」
泣くわけでも、お祝いをするわけでもなく、普通に翌日から仕事に行きました。
ただ、その日から給料日に 「自分のために残るお金」 ができたのは大きかった。 それが、後の投資資金につながっていきます。
完済までの数年で気づいたこと
- 派手なやり方より、地味な反復が結局いちばん強い
- 自分への報酬をゼロにすると、数ヶ月で心が病む → 月1の小さな贅沢だけは残した
- 完済の達成感は意外と薄い → 日常の延長で、淡々と終わる
「一発逆転」を狙い続けて全部失った僕が、最後にたどり着いた答えが「地味な反復」だったのは、皮肉だけど本当の話です。
そして、完済直後にやってしまう失敗
ここで終わればキレイなハッピーエンドですが、人生はそう甘くありません。
完済後、僕は 数年前に放置していた投資信託の存在を思い出します。
恐る恐る口座を開いてみたら——2倍 になっていました。
「自分にも、まだ運は残っている」
そう思った瞬間が、次の落とし穴の入り口でした。
学んだこと
- 借金完済は「ゴール」ではなく「スタートライン」
- 完済直後の余裕資金が、いちばん危ない(少なくとも僕はそうだった)
- 派手な達成感を求めない人ほど、長く続けられる
借金は人生を狂わせますが、そこから抜け出す過程で身についた「仕組みで管理する習慣」は、今でも僕の土台になっています。
次回からは、いよいよ 「増やす(投資)」のリアル に入っていきます。 まずは「放置していた投資信託が、気づいたら2倍になっていた話」から。