借金300万、救いの神が現れた夜。カードローンを一括肩代わりしてくれた人の話
前回の記事「パチンコで借金300万を超えた話」の続きです。
複数の消費者金融を渡り歩く自転車操業で、月の返済が手取りを超えそうになっていた20代後半。 そこに 両親ではない人 が現れて、私のカードローンを 一括で肩代わり してくれました。
この記事は、その夜の話と、肩代わりしてもらった後に何が起きたかの記録です。
いよいよダメになりそうな夜
複数の消費者金融からの督促、自転車操業、月の返済が手取りを超える生活。 眠れず、心臓だけが先に止まりそうな夜が続きました。
「もうダメかもしれない」
自殺とまでは思いませんでしたが、本気で「どこかへ逃げたい」と頭が考え始めていました。 仕事中もぼーっとして、上司に「最近どうした?」と聞かれても答えられない。 夜になると借金電卓を叩き、朝になると別の消費者金融のアプリを開く。
完全に詰みの一歩手前でした。
救いの神の登場
そんな時に、両親ではない人 が、私のカードローンを 一括で肩代わり してくれました。
理由はここでは詳しく書きません。 その人にとっても安くない金額です。それでも「自分が払う」と言ってくれた。
電話を切った後、机に突っ伏して泣いたのを覚えています。
肩代わりは「ゴール」じゃない
ここで誤解してはいけないことがあります。
借金そのものが消えたわけではない。
私の借金は、消費者金融から「その人」へ 移っただけ です。 肩代わりは「リセット」ではなく「債権者の付け替え」。
ただ、それでも状況は劇的に変わりました。
| 項目 | 肩代わり前 | 肩代わり後 |
|---|---|---|
| 督促電話 | 毎日 | ゼロ |
| 利息 | 年18% × 複数社 | ゼロ |
| 返済日 | バラバラで月3〜4回 | 月1回・固定額 |
| 心の状態 | 毎晩寝られない | 返済に集中できる |
「これで前を向いて返せる」 そう決意した日から、私の生活はようやく動き出しました。
救われた人間の責任
借金を肩代わりしてくれる存在が現れる、そんなドラマみたいな話は 誰にでも起こることではありません。 これは奇跡だと、本気で思いました。
だからこそ、その後 絶対に同じ過ちを繰り返さない と決めて、3つのルールを自分に課しました。
ルール①:パチンコを完全にやめる
「たまにならいい」ではなく 完全に断つ。 依存というのは「ほどよく付き合う」ができないから依存なのだ、と痛感していました。
ルール②:消費者金融からは二度と借りない
カードローン枠も全て解約。 借りられる選択肢を物理的に消すのが、一番効きました。
ルール③:給料を「3つの口座」に分ける
| 口座 | 用途 | 比率 |
|---|---|---|
| 生活費口座 | 家賃・食費・光熱費 | 約50% |
| 返済口座 | 肩代わり分・奨学金返済 | 約40% |
| 貯金口座 | 緊急時用・将来の自分のため | 約10% |
給料日に 自動振り分け にしておけば、意志の力を使わずに守れます。 決意ではなく、仕組みで守る。 これが一番大事でした。
完済までの数年
肩代わりしてもらった金額を、月々の固定額で返していきました。 給料の半分近くが消える月もありましたが、少なくとも借金が減っていく実感 がありました。
並行して、奨学金も返し続けます。 本業+アルバイトで生活はギリギリでしたが、毎月確実に残高が減っていく安心感は、自転車操業の時とは比べ物になりませんでした。
そして数年後、ついに完済。 カードローンも奨学金もゼロになった日のことは、また別記事で書きます。
学んだこと
借金300万円から救われて、その後数年かけて完済して、いま振り返って一番大切だと思うことを3つ。
① 助けてくれる人がいたら、その信頼は「裏切れない重さ」を持つ
肩代わりしてもらったお金は、両親に借りたお金とも、銀行から借りたお金とも違う重さがありました。 「この人に絶対に迷惑をかけない」 という気持ちが、再発防止の一番強い動機になりました。
② 自分の借金は、自分が原因。誰かのせいにしない
「ストレスのせい」「環境のせい」と言いたくなる夜は何度もありました。 でも、パチンコ屋に足を運んだのは自分。借りる手続きをしたのも自分。 原因を外に置いた瞬間、再発の準備が始まると思っています。
③ 再発防止の仕組み(給料の分別管理)は、決意より強い
「もう二度とやらない」と100回誓うより、口座を分けて自動振り分け にした方が確実です。 依存していた頃の自分は、決意の力を一番信用してはいけない人間でした。
最後に
借金は人生を壊しますが、それを乗り越える経験 は人間を変えると、いまは思います。
そして何より: 自分も誰かを助けられる人間になりたい、と思えるようになった。 これが、救われた人間が背負える唯一のお返しだと思っています。
次回は「退職金をFXに突っ込んで、自然災害で吹き飛ばした話」を書きます。 借金を完済した数年後、また別の沼に足を踏み入れた話です。