暗号資産800倍の次に起きたこと。ミーム・ゲーム・NFTで230万溶かすまで
前の記事で「暗号資産で800倍になった話」を書きました。
普通の人なら、ここで「もう十分」となって資産を守るフェーズに入る。 僕はそうじゃなかった。
このあと、4つのコインで 合計230万円 を溶かします。 その記録を、なるべく正直に書きます。
800倍の興奮は、判断力を奪う
800倍を経験した直後の自分の頭の中は、こんな感じでした。
- 「俺は暗号資産が分かる側の人間だ」
- 「同じことが、もう一回くらい起きてもおかしくない」
- 「次の “100倍” を当てれば、もっと早く資産を増やせる」
今振り返れば全部勘違いです。 最初の800倍は、ただのラッキーパンチだった。
でも当時の自分は、それを 実力 と勘違いしていた。 ここが、この後すべての失敗の出発点でした。
①アニメキャラクターのコインで30万
最初に手を出したのは、人気アニメのキャラクターをモチーフにしたミームコインでした。
理由はシンプル:
- そのアニメが好きだった
- SNS で盛り上がっていた
- 値段がまだ安く「乗り遅れてない感」があった
入れた金額:30万円 結果:無価値(流動性なし、開発停止、誰も売り買いしない)
30万が消えた時、僕はこう思いました。 「これは選び方が悪かっただけ。次は大丈夫」
これが第二の罠です。
②犬コインで50万
次に目をつけたのは、当時流行っていた「犬の名前がついたコイン」。 ドージコインみたいな系統。
「ドージは何百倍にもなったらしいし、後発でも乗れるかも」 そんな雑な期待で 50万円 を入れました。
結果:無価値
このコインは、有名な犬コインの単なる模倣で、コミュニティもショボく、上場した取引所も知名度の低い海外DEXのみ。
ここで反省すればよかった。 でも、当時の僕は 「次こそは」 モードに完全に入っていました。
③メタバースで使えるコインで50万
次は「これからメタバースの時代が来る」という話に乗りました。
仮想空間内でアバターや土地を売買するゲームのトークン。 ホワイトペーパーは立派、ロードマップも明確、開発チームも顔出し。
「今までと違って、ちゃんとしてる」と思って 50万円 投入。
結果:無価値
メタバース自体が盛り上がらず、プロジェクトも自然消滅。 立派なホワイトペーパーは、絵に描いた餅でした。
合計 130万円が消えた時点で、普通なら止まる。 僕は止まれなかった。
④NFTゲームのトークンで100万
最後に賭けたのが、NFTで自分のキャラクターを育てて売れるゲーム。
「実需がある」「Play to Earn の本命」と謳われていて、ベータ版も動いていた。 過去3つの失敗は「実需がないコインを選んだから」と勝手に総括して、100万円 を入れました。
ここまで来ると、もはや投資ではなく執着でした。 「これまでの230万を、これ1発で取り戻す」という発想です。
結果:無価値
ゲームのDAU(日次利用者)が伸びず、トークン価値は急落。 最終的にゲームそのものがサービス終了し、保有していたNFTもトークンもゼロ円になりました。
4回連続で全損して、ようやく止まれた
| 順 | コイン種別 | 金額 |
|---|---|---|
| ① | アニメミームコイン | 30万円 |
| ② | 犬コイン | 50万円 |
| ③ | メタバースコイン | 50万円 |
| ④ | NFTゲームトークン | 100万円 |
| 合計 | 230万円 |
230万円。 普通車1台買えるくらいのお金が、4回の判断ミスで消えました。
なぜ4回も続いたのか
冷静に振り返ると、原因は明確です。
ラッキーパンチを実力と勘違いした。
最初の800倍は、運が良かっただけです。 プレセールに有り金を入れた時の僕に、特別な分析力なんてなかった。 ただ、たまたまそのコインが上場し、たまたまバブルが来た。それだけ。
でも一度成功すると、人は 「自分には見る目がある」 と錯覚します。 そして、その錯覚を 次の投資判断の根拠 にしてしまう。
これが破滅のスタート地点でした。
いちばん大事な教訓
230万を溶かして、僕がようやく腹に落ちたことは、たった一行です。
奇跡は、二度も三度も起きない。
ラッキーパンチは、一度のみと思え。
これは暗号資産に限らず、副業・投資・ギャンブル全般に当てはまる話だと思っています。
- パチンコで1回大勝ちした人が、次の日も同じ台に座って負ける
- FXで1回大きく取った人が、同じ手法で何度も負ける
- 株で初心者ビギナーズラックを掴んだ人が、その後で大やられする
全部、同じ構造です。
成功はラッキーで、再現性はない。 でも人間の脳は「俺は分かってる」と錯覚するようにできている。
今の自分の防御策
230万を溶かしてから、僕は自分にいくつかのルールを課しました。
- 「あのとき当たった理由」を冷静に書き出す → ほとんどの場合「運」と書ける。実力の部分が小さいことに気づける
- 次の投資は、最初の成功と “違う仕組み” を必ず選ぶ → 同じ手法に固執しない
- 1回の損失上限を、生活を脅かさない額に固定する → 「ここで取り返す」発想を封じる
- 「次はイケる」と思った時点で、一旦止める → これが一番効く
まとめ
奇跡は二度と起きない。 ラッキーパンチは一度きり。
これを腹に落とすために、僕は 230万円という授業料 を払いました。 読んでくれているあなたが、同じ授業料を払わずに済むことを願います。
次回は、この失敗を経て「自分の投資ルールをどう作り直したか」について書きます。