放置していた投資信託が、数年後に2倍になっていた話
前回の「奨学金とカードローンを完済した話」の続きです。
借金をすべて返し終えた数年後、僕はある口座の存在を思い出します。 借金生活のどん底の頃に作って、そのまま忘れていた 投資信託の口座 です。
恐る恐る開いてみたら——入れた金額の2倍 になっていました。
漫画喫茶のPCで投資信託デビュー
借金生活の真っ只中、雑誌で「投資信託」という金融商品があることを知りました。
当時はネット環境もスマホもなく、なんと 漫画喫茶のPC で口座を開設。 入れた金額はごく少額です。
正直、「これで生活が変わる」とは思っていませんでした。 気持ちとしては「貯金よりちょっとマシかも」くらい。
そして、完全に忘れた
その後、転職・退職金の喪失・自営業の手伝い・本業+アルバイトの二刀流と、生活が激変。 投資信託の存在は、いつの間にか 頭の片隅から完全に消えました。
「あったな、そういえば」くらいの認識です。
完済後、ふと思い出す
奨学金とカードローンを完済した後、ある日ふと思い出しました。
「そういえば、あの口座どうなってるんだっけ」
ログインしてみると——
入れた金額の、ちょうど2倍。
金額は小さくても、心理のインパクトは大きかった
入れていた額が少なかったので、絶対額としてはそれほど大きくありません。 でも、「何もしていないのに2倍」 という事実は、それまでの僕の常識を壊しました。
それまでの僕の「お金を増やそうとした」経験は、こうでした。
| やったこと | 結果 |
|---|---|
| パチンコ | 借金300万 |
| FX(退職金) | 自然災害でロスカット、ほぼ全損 |
| ねずみ講・ミーム(のちの話) | 溶かす |
ぜんぶ 「何かをした結果、減る」 だったんです。
それが投資信託では、「何もしないで、増えた」 という、真逆の結果が返ってきました。
投資信託の正体は「複利 × 時間」
今ならこの仕組みは説明できます。
- 株式インデックス系の投資信託
- 数年そのまま保有
- 配当は自動で再投資
- 結果として、複利で価値がふくらんだ
特別な才能も、相場を読む判断も、一切いりませんでした。 ただ 「入れて、忘れていた」 だけ。
僕がパチンコやFXに費やしたあの時間と神経は、いったい何だったんだろう、と思いました。
なぜ、ここで一気に投資へ突っ込まなかったか
意外かもしれませんが、ここで「投資信託すごい、もっと増やすぞ」と一気に増額しませんでした。
理由は、当時の自分の 疲れ だったと思います。 毎月の返済からやっと解放されたばかりで、投資の勉強に時間を割く余裕 がなかった。
結局、口座は開けたまま、追加投資もせず、また放置。 皮肉なことに、その「放置」がまた正解だったわけです。
ただし——この成功体験が、次の落とし穴の入り口に
ここで終われば良い話なのですが、現実はそう甘くありません。
この 小さな成功体験 が、後の「自分は運がある」という慢心につながります。 そしてこの後、美味しい投資話 が舞い込んできます。
今振り返れば100%「ねずみ講」だったのですが、 このとき増えた利益を、すべて溶かす ことになります。
その話は、次回に。
学んだこと
- 長期 × インデックス投資は、何もしない人ほど勝てる
- 派手なギャンブル投資より、退屈な投資信託のほうが結局強い
- 小さな成功体験は、後の判断ミスの「油」にもなる(ここは要注意)
「2倍になった」という体験そのものは、人生で本当に価値がありました。 ただ、そこで生まれた慢心のせいで、僕はもう一度、高い授業料を払うことになります。
次回は「美味しい投資話=ねずみ講で、投資信託の利益を全部溶かした話」を書きます。