中国輸入、荷物が届く前の2〜3週間にやったこと。3,000円の道具と、検品・撮影・梱包の場所づくり
前回の「発注ボタンが押せなかった夜。初めての中国輸入で怖かった5つのことと、その手当て」の続きです。
ボタンを押したあと、2〜3週間の空白が来ます。荷物が海の上にあるあいだ、僕にできることは一個もない。最初はそう思っていました。
今回は、その2〜3週間で実際に手を動かした話です。使った金額は3,000円弱でした。
発注が終わった翌朝、やることが一個もなかった
発注ボタンを押した翌朝、注文履歴を開きました。ステータスは変わっていません。
その次の日も開きました。やっぱり変わっていません。
やることがないというのは、思っていたより落ち着かないものです。29,031円を払った実感だけがあって、手元には何もない。
3日目に注文履歴を閉じて、部屋を見渡しました。
届いた日に動けないと、1週間が消える
想像したのは、玄関に段ボールが届いた日のことです。
箱を開ける。60個の収納ケースが出てくる。……それから?
検品する場所がありません。撮影する場所もありません。売れたときに入れる袋もない。
その状態から道具を買いに行くと、1週間は溶けます。僕が副業に使えるのは平日の夜と週末だけです。買い出しの土曜と、場所づくりの日曜で、最初の週末が終わります。
「届いた箱を、どこで開けるんだ」
机の上には、通販の段ボールが3つ積んだままでした。ここで検品するのかと思って、白目を剥きました。
買ったものは、全部で3,000円弱
先に買い物を済ませました。100均とホームセンターとネットで、必要なものを一度に揃えます。
| 買ったもの | 何のために | どこで | だいたい |
|---|---|---|---|
| メジャー | 蓋の閉まり具合と実寸を測る | 100均 | 100円 |
| 付箋 | 不良品にその場で印を付ける | 100均 | 100円 |
| 白背景紙(A3・無地) | 撮影の下と背景に敷く | Amazon・100均 | 300〜800円 |
| ビーズ・ボタン・釣り具 | 中身を入れて使用シーンを撮る | 100均 | 500円 |
| プチプチ | 発送時の緩衝材 | ホームセンター | 500円 |
| 宅配袋(2サイズ) | ネコポス用とメルカリ便コンパクト用 | Amazon・ヨドバシ | 1,000円 |
| OPPテープ・クラフトテープ | 封をする | 100均 | 200円 |
締めて3,000円弱です。仕入れ総額29,031円の、およそ1割でした。
ほとんどが100均で片付きました。梱包材だけは量が要るので、ホームセンターとネットに逃げています。
検品の置き場は、空き段ボール3つでつくった
道具の次は、場所です。
作業机の一角を検品エリアにしました。やったことは単純で、空き段ボールを3つ並べただけになります。
- 左:A品
- 真ん中:B品
- 右:NG品
トレイでも、養生テープで床に枠を作るのでもいいと思います。大事なのは、手に取った1個を迷わず置ける先が3つあること。
置き場がないと、判定したそばから同じ山に戻してしまいます。あとで数えるとき、また全部やり直しです。
A品とB品を、どこで線引きするか決めた
前回、A品・B品・NG品をそれぞれどう扱うかは決めました。そのまま売る、値段を下げて売る、自宅で使う。
決めていなかったのは、どこで線を引くかのほうでした。
手元の1個がA品なのかB品なのか。そこが分からないと、扱いだけ決めても手は止まります。
紙に書いて、壁に貼りました。
| ランク | 目で見て、こう分ける |
|---|---|
| A品 | 傷・歪み・汚れなし。蓋がすっと閉まる |
| B品 | 微傷や色ムラがある。蓋が少し硬い。使う分には支障なし |
| NG品 | 割れている。蓋が閉まらない。ひどい汚れ。透明度がおかしい |
迷いそうなのは、たいてい蓋だと思いました。だから3行とも蓋の状態を入れています。
商品が36グリッドの収納ケースなので、蓋が閉まらない個体は商品として成立しません。なぜこの商品を60個選んだのかは副業で中国せどりを始めます。初回仕入れは36グリッド収納ケース60個に書いています。
基準そのものは、正しくなくてもいいと思っています。自分の中でぶれないことのほうが大事です。
撮影は窓際の机。中に入れる小物を先に買った
撮影場所は、窓際の机にしました。自然光が入って、直射日光は当たらない位置です。
用意したのは3つだけ。
- 白背景紙:机に広げて、奥を壁に立てかけてカーブを作る
- スマホ:いま使っているもので足ります
- 中に入れる小物:ビーズ、ボタン、釣り針、ネジ
小物は、買い物のついでにダイソーで揃えました。撮影日に「何を入れて撮ろう」で止まりたくなかったからです。
36グリッドのケースは、空だとただの透明な箱に見えます。中身が入って初めて、誰の何に使うものか伝わる。
- ビーズ → ハンドメイド
- 釣り針・ルアー → 釣り
- 薬・サプリ → 仕分け
- ネジ・ナット → DIY
撮る順番と枚数のほうは前回すでに決めていたので、ここでは道具だけ集めました。
宅配袋は、2サイズとも買っておいた
梱包でひとつだけ、到着まで確定できないことがあります。サイズです。
ケース1個の実寸が分からないと、どの発送方法に載るか決まりません。ネコポスならA4サイズ・厚さ3cm以内。ここに2個セットで収まれば、送料はいちばん安く済みます。収まらなければ、らくらくメルカリ便に切り替え。
なので、両方の袋を買いました。
外したほうは次のロットで使えばいい。到着日に袋を買いに走るほうが、よっぽど高くつきます。
届いたら1個取り出して、メジャーで縦・横・厚さを測る。そこで決めます。
送料や検品そのものの前提は中国輸入で最初に気をつけたこと。DDP・送料・MOQ・検品の話に書いたので、ここでは繰り返しません。
準備の有無で、初出品までが1週間ちがう
全部やっても、半日かかりませんでした。
| 準備なし | 準備あり | |
|---|---|---|
| 到着後の流れ | 道具を買いに行く → 場所を空ける → 検品 → 撮影 → 袋を買い足す → 出品 | 検品 → 撮影 → 出品 |
| 初出品まで | 1週間以上 | 2〜3日 |
差は数日です。並べてみると、大きくは見えません。
僕が欲しかったのは、最初の1週間の反応データでした。売れ行きが分かるのが1週間遅れると、2回目を仕入れるかどうかの判断も1週間遅れます。
待っている時間に、できることはあった
やってみて分かったのは、この4つでした。
- 道具は一度に買う:買い出しを分けると、そのたびに半日が飛びます
- 場所は物理的に分ける:頭の中で分類しても、手は迷います
- 迷いそうな一点を先に決める:僕の場合は蓋でした
- 決められないものは両方買う:3,000円の範囲なら、迷っている時間のほうが高い
まとめて言えば準備が大事、みたいな話になります。実際にやっていたのは、待つのが落ち着かないから手を動かしただけでした。
荷物はまだ、海の上にいた
段ボール3つを並べ終えて、壁の紙を眺めました。
商品はまだ届いていません。売れてもいません。1円も入っていない状態で、部屋の一角だけが雑貨屋になっていました。
我ながら気が早いと思います。それでも、あの2〜3週間を注文履歴の更新に使わなくてよかった。
待っている時間も、たぶん勝負の一部です。
次回は、届いた60個をA品・B品・NG品に分けていく話を書きます。壁に貼った基準が、実際の箱の前でどれくらい役に立ったのか。検品そのものの記録です。