800倍の利益で「散財」した話。お金の知識ゼロで使い方を間違えた記録
前回の「4年待って800倍。なのに、半分も換金できなかった話」の続きです。
貧乏根性と税金の恐怖で、800倍のうち半分も換金できなかった僕。それでも手元に入ったお金は、人生で見たことのない金額でした。問題はここからです。稼ぐより、使うほうが難しかったんです。
大金が入ると、人は「使い方」でつまずく
よく「大金を手にすると人は変わる」と言います。僕の場合、性格が派手になったわけではありません。ただ、お金の知識がゼロのまま大金だけが入ってきた結果、使い方が完全にバグりました。
貯金の仕方は少しずつ学んでいたのに、「まとまったお金の扱い方」なんて、誰も教えてくれなかったんです。
実際に買ったもの一覧
換金できたお金で、僕が買ったものを正直に並べます。
| 買ったもの | きっかけ・言い訳 |
|---|---|
| 大きなテレビ | 「せっかくだから大画面で」 |
| ドラム式洗濯乾燥機 | 「時短家電は投資だから(?)」 |
| ビックスクーター | 通勤車がミニバンで燃費が悪かったので |
| 両親への仕送り | これは後悔していない唯一の出費 |
| キャンピングカー | 極めつけ。憧れだけで買った |
こうして表にすると分かりますが、「必要だから買った」ものが、ほとんどありません。全部「せっかくだから」「あったらいいな」で買っています。
極めつけのキャンピングカー
中でもキャンピングカーは、我ながら「なにやってんだ」という買い物でした。
「大金が入ったし、いつか家族と旅行に……」くらいのフワッとした理由です。維持費も、駐車場も、実際にどれくらい乗るかも、ろくに考えていませんでした。
大きな買い物ほど、勢いで決めてはいけない——今なら分かります。当時の僕は、価格の桁が大きすぎて、逆に金銭感覚が麻痺していたんだと思います。
慢心の正体は「ステーキングの毎月収入」
なぜここまで気が大きくなっていたのか。理由のひとつがステーキングでした。
当時、僕は暗号資産をステーキング(保有して預けておくと報酬がもらえる仕組み)に回していて、毎月それなりのお小遣いが自動で入ってくる状態だったんです。
「毎月お金が増えるんだから、少しくらい使っても大丈夫」——この感覚が、散財に拍車をかけました。
ふるさと納税デビューで、さらに調子に乗る
この頃、初めてふるさと納税もやってみました。返礼品が届くたびに得した気分になり、楽天ポイントもザクザク貯まる。
今振り返ると、ふるさと納税自体は悪くない制度です。でも当時の僕は「お金を使うほどお得になる」という部分だけを都合よく受け取って、完全にあほになっていました。
使ってから気づいた3つのこと
散財がひと段落して、しばらくして気づいたことがあります。
- 入ってきたお金は「税引き前」だった。翌年、税金でごっそり持っていかれる分まで、使ってしまっていた
- ステーキングの毎月収入も課税対象。「自由に使えるお金」ではなかった
- 買ったものの多くは、価値がすぐ下がる。テレビもスクーターもキャンピングカーも、買った瞬間から中古値段
特に1つ目は致命的でした。この「税金の恐怖」が現実になる話は、また別の回でじっくり書きます。
学んだこと
- 大きなお金が一気に入ったときこそ、計画が必要(むしろ普段より慎重になるべき)
- 「毎月増える収入」を理由に散財すると、その収入にも税金がかかる
- 必要かどうか分からない買い物は、桁が大きいほど後回しにする
- お金の「稼ぎ方」と同じくらい、「使い方」を学ばないといけない
それでも、無駄ではなかった(と思いたい)
散財の記録なので情けない話ばかりですが、両親への仕送りだけは後悔していません。それと、この経験があったからこそ、お金の勉強をちゃんと始めようと思えました。
「大金が入ったら幸せになれる」は、半分正解で半分間違いです。使い方を知らなければ、大金はむしろ人をあほにする。これは、身をもって学んだ教訓です。
次回は、また別のテーマで書きます。