📓 はつの副業日記

投資・資産運用

「株は怖いよ」しか返ってこない。聞ける人ゼロの僕が、初めてYouTubeを先生にした話

#株#YouTube#情報収集#株初心者#お金の勉強#体験談

前回の「人生初のお金の勉強。調べ方すらわからず、金(ゴールド)一択で買った話」の続きです。

金を持ってみて、僕は物足りなくなりました。次に気になったのが、株です。

ところが、聞ける人が一人もいませんでした。

誰に聞いても、返ってくるのは「株は怖いよ」

株のことは、本当に何ひとつ知りませんでした。まったくの素人です。

だからまず、人に聞こうとしました。周りの顔を思い浮かべて、順番に話を振ってみたんです。

返ってくる言葉は、判で押したように同じでした。

「株は怖いよ」

誰に聞いても、そこで会話が終わります。

「怖い」の中身だけが、どこからも出てこない

不思議だったのは、その先が続かないことでした。

何が怖いのか。どういう仕組みで損をするのか。自分で買って痛い目を見たのか。そこを尋ねると、みんな急に言葉が曖昧になる。

僕が知りたかったことと、実際に返ってきた答えを並べると、こうなります。

僕が知りたかったこと返ってきた答え
何を、どこで買うのか「株は怖いよ」
いくらから始められるのか「やめといたほうがいい」
どうして怖いのかそこから先が出てこない

やったことがある人が、周りに一人もいなかったんです。怖いという評判だけが、人から人へ手渡されている状態でした。

じゃあ僕は、誰に聞けばいいんだろう。

それまでYouTubeは「何の役に立つのかわからないもの」だった

行き詰まって、僕はYouTubeを開きました。

正直に書きます。それまでの人生で、YouTubeとはほぼ無縁でした。暇つぶしの動画が並んでいる場所、くらいの認識だったんです。何の役に立つのか、本気でわかっていませんでした。

そんな人間が、藁にもすがる気持ちで検索窓に「株 初心者」と打ち込む。

人生で初めて、YouTubeを頼った瞬間でした。

無知は罪。そこは情報の宝箱でした

開いた画面を見て、僕はあっけにとられました。

全部あるんです。口座の作り方も、注文の出し方も、専門用語の意味も。本を1冊買う前に、無料で、何度でも、わかるまで聞ける。

無知は罪、という言葉があります。あれは本当だと思いました。知らないというだけで、僕はこの宝箱の前をずっと素通りしてきたわけです。

税金のときも同じでした。ルールを知らずに白目を剥いたあの時期、僕はどこに聞けばいいかすら知らなかった。

気づけば、毎日開いていました。

ただし宝箱には、明らかにやばいものも混ざっていた

同じ検索結果の中に、ゴミも平気で並んでいます。

絶対に儲かる。誰でもできる。今すぐ始めないと乗り遅れる。そういう動画が、まじめな解説動画のすぐ隣に表示されるんです。

見分けがつくかというと、当時の僕にはつきませんでした。なにせ、昔「月利5%固定」のうまい話に全額を入れてねずみ講で溶かした人間です。うまい話には、いまだに耳が動きます。

実際このあと、僕はフェイクの暗号資産にきれいに引っかかります。その話は、いずれ別の回で書きます。

宝箱と地雷が、同じ棚に並んでいる。それがYouTubeでした。

ある女性YouTuberの動画で、手が止まった

たくさん見ているうちに、一人の女性YouTuberの動画にたどり着きました。

何が良かったのかと聞かれると、うまく説明できません。ただ、聞いていて疲れなかった。素人の僕が置いていかれない速さで、話が進んでいくんです。

「これだ」

そう思ったのを、はっきり覚えています。

勧められた銘柄を、勧められたとおりに買った

そこから先は、早かったです。

その人が動画で挙げていた銘柄を、同じように買いました。買う順番も、理由の説明も、ぜんぶ動画のとおり。自分で調べ直した部分は、ほとんどありません。

今から見ると、かなり危ない行動です。

やっていることは、金を勘で一点買いしたときと変わっていません。判断の材料が「なんとなく」から「あの人がそう言っていたから」に置き換わっただけでした。

自分で決めたつもりで、他人のカゴに乗っていたわけです。

そして株は、ゆっくり上がっていった

買った株は、ゆっくり上がっていきました。

嬉しかったです。自分の選択が正しかったように見えました。

このとき僕は、なぜ上がったのかを一度も考えていません。

その代償は、もう少しあとで払うことになります。

YouTubeで手に入ったもの、手に入らなかったもの

いま冷静に切り分けると、こうなります。

手に入ったもの手に入らなかったもの
知識言葉の意味と、買うまでの手順その銘柄を選んだ理屈の中身
判断「始めていい」という後押し自分の状況に合っているかの検証
情報源無料・何度でも見返せる発信者が何で稼いでいるかの説明
責任気楽に見られる(誰にも遠慮がいらない)外れたときに責任を取る人

左の列は、本当にありがたいものでした。あの動画がなければ、僕は株の口座すら開けていません。

怖いのは、右下です。無料で教えてくれる人は、僕が損をしても痛くない。当たり前の話なのに、当時の僕はそこを一度も考えませんでした。

僕がこうしておけばよかったこと

  • 「怖い」と言われたら、怖い理由をひとつ聞く:理由が出てこないなら、それは経験ではなく評判です。理由が出てきたなら、そこが僕の調べるべき論点でした
  • 同じテーマを、最低3人の動画で聞く:一人を先生にすると、その人の得意分野が僕の世界のすべてになります
  • 発信者の収入源を見る:無料で教えてくれる人にも、必ず稼ぎ方があります。それを知っておくだけで、話の受け取り方が変わりました
  • 買う前に、理由を自分の言葉で言えるか試す:「あの人が勧めていたから」しか出てこないうちは、まだ自分の判断ではありません

4つ目を、当時の僕に手渡したいです。

「怖い」で止まらなかったこと自体は、間違っていなかった

周りの全員に止められて、それでも僕は動きました。そこは今でも良かったと思っています。

理由のない「怖い」で足を止めていたら、僕はいまだに何も知らないままだったはずです。宝箱を開けたこと自体は、正解でした。

問題は、開けたあとでした。宝箱の中身を、選ばずにそのまま飲み込んでしまった。

情報を手に入れることと、情報を選べるようになることは、まったく別の話です。前者はその日のうちにできて、後者にはこのあと何度も授業料を払うことになります。

それでも、あの日にYouTubeを開かなければ、株の話はここで終わっていました。不格好な入口でも、開けたほうがましだった。今はそう思っています。


次回は、その株が上がり、投資信託も外国株も「全部上がる」状態を素人のうちに経験してしまった怖さについて書きます。


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