📓 はつの副業日記

投資・資産運用

何を買っても上がった。株の素人が「全部上がる相場」を自分の実力だと勘違いした話

#株#投資信託#ETF#外国株#コロナ後相場#ビギナーズラック#体験談

前回の「「株は怖いよ」しか返ってこない。聞ける人ゼロの僕が、初めてYouTubeを先生にした話」の続きです。

女性YouTuberの勧めで買った株が、上がりました。

そのあとに買ったものも、上がりました。その次も、その次もです。

買ったものが、順番に上がっていった

最初は、あの動画で挙がっていた銘柄だけでした。

含み益が出て、素直に嬉しかったです。証券口座を開く回数が、目に見えて増えました。

上がると、人間は調子に乗ります。僕もきれいに乗りました。

次は違うYouTuber、その次は書籍で見た外国株

一人の先生では、足りなくなりました。

別のYouTuberが勧める投資信託を買いました。その人が「いい」と言っているから買った。それだけです。次はETF(複数の銘柄をまとめて買える上場投資信託)。本で紹介されていた外国株にも手を出しました。

自分で調べた時間は、ほぼゼロです。誰かが良いと言ったものを、順番に買い足していただけでした。

正直に書きます。ほんとうに、何も考えていませんでした。

全部、上がりました

結果はどうだったか。

全部、上がったんです。

最初に買った株も、投資信託も、ETFも、外国株も。買った順に、きれいに含み益が乗っていく。負けている画面が、ひとつもない。

こんなに簡単でいいのか、と思いました。

上がったときに思ったことと、実際に起きていたこと

当時の頭の中と、裏で起きていたことを並べてみます。

上がったときに僕が思ったこと実際に起きていたこと
銘柄を見る目がついてきたコロナ後の回復相場で、市場全体が上がっていた
分散させた判断が効いている分散した先も、同じ追い風の中にあった
情報源を増やしたのが正解だった誰の話を聞いても、この時期は上がっていた
自分は投資に向いているかもしれない買った時期が、たまたま良かっただけ

右の列が、当時はまったく見えていませんでした。

僕がやったのは、上りのエスカレーターに乗ったことだけです。乗ったあとに自分の足で歩いたかどうかは、上がっている間は誰にも見分けがつきません。

これ、パチンコで初めて勝った日と同じだ

この構図には、覚えがありました。

新卒の頃、気晴らしに入ったパチンコ屋で初めて3万円勝った日があります。あの日から歯車が狂って、最後は借金300万円超えまで行きました。

初心者が、最初に大きく勝つ。あれがいちばん危ない。

株でも同じことが起きていました。最初の成功体験が、次の判断を雑にする。 場所がパチンコ屋から証券口座に変わっただけです。

しかも今回は、負けている画面がひとつもない。パチンコより、たちが悪かった。

同じ勘違いを、僕は前にもしている

思い返せば、これが初めてではありませんでした。

暗号資産で200倍まで来て売れなかったときも、僕は自分の目利きだと思っていました。あれも市場全体が上がっていただけです。

金(ゴールド)のときは、まだましでした。急騰したあとに「これ、ぜんぶ運じゃないか」と背中が冷えて、その回の教訓に「勝った理由を、必ず言葉にする」と書いています。

書いた本人が、次の場面ではきれいに忘れていました。

実力なのか、相場なのか。いま僕が使っている見分け方

当時これを持っていたら、と何度も思います。

見るところ相場が良いだけのサイン実力が入っているサイン
勝ち方買ったものが全部上がる上がるものと上がらないものが混ざる
買った理由「なんとなく良さそうだった」他人に説明できる言葉がある
決めた人誰かが勧めていたから買った自分で調べ、条件を決めて買った
下がったときどうしていいかわからない事前に決めた行動をとる

いちばん上の行が、いちばん怖いところです。

全部上がっている状態は、気持ちがいい。同時に、自分の判断が当たったのかを確かめる手段が、ひとつもない状態でもあります。答え合わせができないまま、自信だけが積み上がっていく。

気づいたのは、もう少しあとでした

じゃあ当時の僕が、どこかで立ち止まったのか。

止まりませんでした。

含み益を見ながら考えていたのは、反省ではありません。もっと大きく張れないか。もっと効率のいい商品はないか。毎月お金が入ってくるものはないか。

勉強しているつもりでいました。やっていたのは、勝っている理由を確かめないまま金額を増やす準備です。

コロナ後の回復経済に、たまたま乗れただけ。そう気づくのは、もう少しあとになります。

僕がこうしておけばよかったこと

  • 勝ったときに、理由を1行だけ書き残す:「相場が良かった」で構いません。書いておけば、あとから答え合わせができました
  • 全部上がっている時期を、警報として受け取る:ひとつも負けていないのは腕前ではなく、相場の性格です。そういう時期があると、先に知っておきたかった
  • 同じ追い風の中で分散しない:株・投信・ETF・外国株と数を増やしても、上がる理由が同じなら分けたことになりません
  • 勝っている間に、下がったときの行動を決めておく:上がっている時期は、いちばん冷静に考えられる時期でもありました

いちばん効くのは、1つ目です。1行で済みます。

追い風に乗れたこと自体は、悪くなかった

たまたま良い時期に入れたのは、運が良かった。そこは今でもありがたいと思っています。

問題は、追い風を自分の脚力だと思ったことでした。脚力だと思えば、次はもっと重い荷物を積みたくなります。僕は、そのとおりにしました。

そしてこのあと、風が止みます。

いま口座の画面が全部プラスになっている人に、ひとつだけ。それは腕前の証明ではなく、答え合わせがまだ済んでいないという意味です。僕はそこを取り違えて、次の授業料を払いました。

あの時期があったから、いまは勝った日にこそメモを開くようになりました。ずいぶん遠回りをして覚えたことですが、覚えられたこと自体は悪くなかったと思っています。


次回は、欲が出て毎月配当の投資信託とレバレッジETFに手を出し、元本が半分になるまで損切りできなかった話を書きます。


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